酸化ストレスは、体内の抗酸化物質と酸化物質のバランスが不均衡となることで引き起こされる状態で、細胞を含む体内のあらゆる場所にダメージをもたらし、様々な疾患を引き起こす可能性があります。
今回の記事では、酸化ストレスとそのバイオマーカーに焦点を当て、特集します。
オーストリアのウィーンに拠点を持つ「Biomedica Medizinprodukte GmbH」社(以下、Biomedica社)は、各種バイオマーカーの測定に有用な研究用のELISAキットを販売しており,日本ではフナコシ株式会社が代理店として販売を行っています。
Biomedica社のELISAキットは、国際的な品質ガイドラインに沿ってバリデーションされています。世界中でご利用頂いており、1,500本以上の文献で使用されています。
優れた品質を誇る、Biomedica社の測定キットをぜひご利用ください。
酸化ストレスとは?
体内の抗酸化物質と酸化物質の量はバランスが取れているのが理想的ですが、このバランスが崩れることで引き起こされる状態が「酸化ストレス」です。酸化物質は活性酸素種(ROS)で、「フリーラジカル」と呼ばれる分子を含んでいます。酸化ストレスが起こりうる箇所には、細胞、脂肪組織、タンパク質および核酸があり、糖尿病、動脈硬化、または神経変性疾患を引き起こす可能性があります。
酸化ストレスに寄与する要因
フリーラジカルの産生に寄与する要因には、オゾン、汚染、喫煙、高脂肪食、座りがちなライフスタイルなどがあります。酸化ストレスマーカー、例えば脂質過酸化、タンパク質の酸化および抗酸化物質レベルの測定は、酸化ストレスの程度の評価に役立ちます。
酸化ストレスを減らす方法には、健康的なライフスタイルを送ること、抗酸化物質が豊富な食事を摂ること、環境毒素に曝されないよう避けること、日光に当たることなどがあります。
Biomedica社の酸化ストレス関連バイオマーカー検出キット
酸化ストレスの検出で、疾患の予防または改善の可能性を期待できます。
Biomedica社は、酸化ストレスレベルを評価するための高品質なアッセイキットを幅広く提供しています。
日本ではBiomedica社のELISAキットを代理店のフナコシ株式会社よりご購入頂けます。(メーカー略称:BMC)
キットの特長
- オーストリア・Biomedica社で製造開発されています。
- 多くの研究と論文で使用されています。
- 徹底したバリデーションを行っています。
※日本では全て「研究用」試薬として販売されています。
Anti-Oxidized LDL Autoantibodies(oLAB)
アテローム性動脈硬化は、酸化低密度リポタンパク質(oxLDL)が蓄積し、泡沫細胞の形成が引き起こされることで生じます。体内で生じる酸化プロセスの発生を一貫して反映するパラメータは、oxLDLに対する自己抗体の測定です。冠動脈疾患患者における研究では、oxLDLに対する自己抗体(oLAB)の血中量が、大きく上昇していることが示されています。さらに、oLABのレベルは、頸動脈硬化の進行との関連も示唆されています。
抗oxLDL自己抗体のoLABは、酸化ストレスに対処する能力を反映します。
- 商品コード:BI-20032
- サンプル種:血清
- サンプル量:50 µL / well
- 感度:48 mU/ml
- 標準曲線範囲:0 – 1,200 mU/ml
- 交差性:ヒト
- アッセイ時間:1.5時間 / 30 分 / 15 分
- 製品紹介ページ:Biomedica社 / フナコシ株式会社
- 使用文献リスト:Biomedica社ウェブサイト「使用文献リスト」
生物学的過酸化物(OxyStat)
フリーラジカルの形成は、細胞や組織に影響しうる酸化ストレスを誘導します。抗酸化物質によって相殺されない場合、例えば過酸化物またはヒドロペルオキシドのような物質は、細胞構成物とフリーラジカル、あるいはその他の活性酸素種(reactive oxygen species;ROS)との間で生じる、最初の反応物です。
Biomedica社のOxyStat Assayは、サンプル中の総過酸化物濃度の便利で迅速なアッセイキットです。その結果はフリーラジカルと循環する生物学的過酸化物の間の相関を直接的に反映しており、生物学的サンプル中の酸化状態の評価を可能にしています。
- 商品コード:BI-5007
- サンプル種:血清、EDTA血漿、体液(およびマトリクスを確認した後の細胞培養上清)
- サンプル量:10 µL / well
- 感度:7 µmol/l
- 標準曲線範囲:0 – 600 µmol/l
- アッセイ時間:15分
- 製品紹介ページ:Biomedica社 / フナコシ株式会社
- 使用文献リスト:Biomedica社ウェブサイト「使用文献リスト」
製品に関する日本でのお問い合わせ先
Biomedica社製品は,フナコシ株式会社を通してご購入頂けます。
製品についての技術的なご質問は,
フナコシ株式会社 テクニカルサポート部
電話:03-5684-1620
FAX:03-5684-1775
E-mail:reagent@funakoshi.co.jp
までお問い合わせください。
会社情報
会社名 | Biomedica Medizinprodukte GmbH |
部署名 | |
住所 | Divischgasse 4, 1210 Vienna, Austria |
TEL | +43 12910745 |
FAX | |
Website | https://www.bmgrp.com/ |
info@bmgrp.com |